【~R&YOU~#3】「色んな人の思いが詰まっているレプリカです。」カルソニックブルーが引き寄せた出会いと奇跡

~R&YOU~第三弾は、グループAで伝説的な活躍をしたカルソニックBNR32のレプリカにお乗りのRyosukeさん(Ryosuke@BNR32)です!

グループAのレプリカに対する熱い気持ちと、GT-Rに対する誠実な想い、そして誰もが知る”日本一速い男”といわれるあの方に実際に車を見ていただいた時の裏話など、こちらまで胸が熱くなるお話をたくさん伺いました。

愛車のスペック等の車両情報

【GT-Rのスペック詳細など】

  • 所有GT-Rのグレード:BNR32 STD
  • 年式:平成元年式
  • 購入時期:平成25年
  • 現在の走行距離: 22万キロ
  • GT-Rの使用用途:休日のドライブ

【装着しているパーツ】

  • タイヤ:BS POTENZA RE003
  • ホイール:IMPUL RS
  • エンジンオイル:NISMO
  • デフオイル:日産純正
  • マフラー:アペックス RS Evolution
  • ブレーキパッド:Wedssports
  • サスペンション:HKS HYPER MAX Ⅲ
  • その他改造点:JTC Gr’Aカテゴリ カルソニックスカイラインGT-R レプリカ仕様

実はグループAを知ったのはかなり後です。

編集部

はじめにですが、なぜGT-Rに乗ろうと思ったのですか?やはりグループAの影響ですか?
僕の車は、Gr’Aのレプリカなので、当時のレースを見て、と思われがちなんですが、実は漫画とゲームからGT-Rを知るきっかけになりました。

そもそもGr’A全盛期はまだ生まれてすらいないので、Gr’Aを知ったのはかなり後だったりします。

中学生の頃、漫画の「湾岸ミッドナイト」や、ゲームの「グランツーリスモ」もやり込んでいたので、その影響でGT-Rの魅力にすっかりハマり込んでしまいました 笑

Ryosukeさん

編集部

そうなんですね。では、なぜカルソニックブルーにされたんですか?
偶然にも巡り合った個体がこの色でした。ずっと拘って最初は白色を探していたんですが、当時探していた頃、予算の範囲で程度の良いものが中々なく…

諦めかけていた時にお知り合いの方が、行きつけの店に下取りでGT-Rが入ってくるけど見てみる?青色やけど 笑 と言われ、白がいいんやけどなぁ…。

希望の色じゃないから候補に入る可能性は低いけど、とりあえずどんな車なのか見てみよう…。なんて思いながらお店に連れて行ってもらいました。

そこであまりにも綺麗なブルーに一目惚れをしてしまい、即決しました。
ただ、買った当初はステッカーも貼られていなければ、ホイールすら違うものを履いている、カルソニックブルーに全塗装されただけの、GT-Rでした。

Ryosukeさん


購入当時のBNR32。カルソニックブルーは鮮やかだが、まだGr’Aレプリカの面影は全くない。

編集部

ということは、初めはグループAのカルソニックのレプリカを作る気は全くなかったということですか?
カルソニックスカイラインの色、ということだけは知っていましたが、最初は全く違う路線に走っていました。自分の個性を出したかったので色々やりました。

イルミを付けたり、LEDバルブに変えてみたり…。正直その頃に撮った車の写真を見返すと、こっぱずかしいことやってたなぁなんて思っています 笑

Ryosukeさん

編集部

そこから、どういう経緯でレプリカを作ろうと思われたんですか?
毎年富士で開催されているR’s Meetingに車を買ってから1年経った頃に、初めて参加してみたんです。

毎年GT-Rで有名なショップがブースを出しているんですが、そこのとある一角のブースにカルソニックスカイラインのレプリカが展示してあったんです。

それを見た瞬間に「あ、レプリカ作ろう」頭の中で路線が一気に切り替わりました。

Ryosukeさん

編集部

色は同じな訳ですからね。

ということは、当時の時点でも、星野さんやグループAに憧れがあったというわけではなく
あくまで偶然の出会いでレプリカにしようと思ったわけですね。
当時はそうだったかもしれませんね。

ただ、伝説とまで言われた車のレプリカを作るにあたって、本物を少ししか知らないというのはあまりにも失礼だろうと思い、Gr’Aの本、動画、あらゆる情報を探し回りました。

ただモノマネするだけというのは、何か違うような気がしたので。
色々調べ回っているうちに、当時のレーサー、車、逸話などを見ているうちに、その魅力に憧れを抱くようになっていましたね。

その時代に生まれて生で見れていたら…とすら思うようになりました。

Ryosukeさん


BNR32の衝撃のグループAデビュー戦。その驚異的な速さで他車をあっという間に周回遅れにし、ぶっちぎりでカルソニックスカイラインが優勝。今なお語り継がれる伝説だ。

沢山の出会いの縁がレプリカを作り上げた


サーキットを走る姿はまるで当時のグループAを見ているかのような錯覚を覚える。

編集部

そうなんですね。凄い熱量を感じます。

レプリカを作成しようと思ったところから現在まで、作成に苦労した点などはありますか?
一番苦労したのは部品集めですね。

なにせニスモダクトすら付いていない完全ノーマルな外装でしたので。1つ幸いだったことと言えば全塗装されていたことです。特に今履いているホイールは中々出回っていなくて苦労しました。

また、後から知ったことなのですが、R’sで展示されていたレプリカがまさかのオーナーカーで、R’sが終わってすぐの時にそのオーナーの方と偶然にもSNSで知り合うことが出来て、連絡を取り合うようになり僕の車のレプリカを作るにあたり、当時のステッカーのデータ等を教えてもらったり、かなりご尽力頂きました。

また、ステッカーも同じようにSNSで知り合った友人が趣味でステッカーを作っていたのですが、ダメ元で依頼すると、自分も作ってみたい!とかなり乗り気になってくれたので、ステッカーは意外とすんなりと作製することが出来ました。

Ryosukeさん


同じGr’Aレプリカのオーナーさんとツーショット。Ryosukeさんにとっては師匠的存在。

編集部

自分だけの力ではなく、素晴らしい仲間との出会いと協力があっての現在のレプリカがあるのですね。

現時点で、まだ完成形ではないのですか?まだやっていない点などもありますか?
そうです。色んな人の思いが詰まっているレプリカです。

なんか重い表現ですけど、このレプリカを通じて知り合えた仲間との縁はずっと大切にしたいと思っています。星野さんにお会い出来て、ボンネットにサインを頂けたのもそのおかげだと思っています。僕1人では到底出来なかったことです。

まだまだやることは沢山あります。ボンピン、トランクフックや、牽引フック、ロールゲージやサイド出しのマフラー…。再現しようと思えばキリがありませんが、できる範囲でやりたいと考えています。

ただR33以降のJGTCではレギュレーションが変わり、レプリカを再現しようとするとかなり難しいものがあります。外装は市販車のままで、というレギュレーションで作られたのはR32だけなのでレースカーの見た目に近付ける車だと思いますね。

Ryosukeさん

日本一速い男から公認をいただいた際の裏話

編集部

確かに、完璧にレプリカにしようと思うとキリがありませんね。

JGTCのレプリカとなると公道ではまず走れませんから、そういう意味でも市販車に近いグループAはいまだにファンを魅了するのかもしれません。

ちなみに、星野さんにお会いして直接公認を受けたとのことですが、どういった経緯でお会いして公認して頂けたのでしょうか?


ついに日本一速い男”星野一義氏”から公認をいただく。

実は、僕の働いている会社に訪問される機会があり、それに合わせてショールームに車を展示したいので貸して欲しいという話を上司から受け、来られた際に車を見て頂けることになりました。

Ryosukeさん

編集部

星野さんとお会いした経緯も凄い偶然というか運命ですね。レプリカを作ったことで星野さんとRyosukeさんを引き寄せたといっても過言ではないです。

星野さんと実際お会いした印象はいかがでしたか?
実は車を見てもらえた時が初対面ではなく、GTを観戦した時にサインをしてもらったりと、お会いしたことはあったのですが、星野さんは人気なので色々なファンの方と接するし、レース前は集中するので、中々一人一人は顔を覚えられないと仰っていました。当然と言えば当然ですよね。笑

レース中は怖い印象を受ける人も多いですが、会社を訪問された時は本当に優しくて、楽しい人です。

当時のGr’Aのエピソードなどを聞かせて頂きました。会社に来られて車を降りた途端、嬉しそうな顔で僕の車に真っ先に駆け寄って行かれた時は本当に嬉しかったですね。

Ryosukeさん

編集部

たしかにレース中は選手時代から怖いイメージが強いですが、それはあくまでレースに対する情熱があっての話ですからね。

その体験はRyosukeさんにとって、一生の財産になったのではないでしょうか?
そうです。日本一速い男ですが、日本一アツい男でもあると思います。

もう一生の財産ですね。あの時の喜びは一生の運を使い果たしたのではないかと思うほどです。
墓場まで持っていくつもりでいます 笑

Ryosukeさん

編集部

星野さんとのツーショットのRyosukeさんのお顔が、緊張と嬉しさが入り混じったお顔で、こちらまでその感動が伝わってきます。本当に羨ましくなるような体験ですね。
確かにかなり緊張してましたね笑

自分の身に付ける物にサインをもらうことはあっても自分が一番大事にしている車に、当時同じ車で走っていた人に車を見てもらってサインを貰って横で写真を撮ってもらうことって非日常な体験でしたからね。

もう乗らないで置いておいて欲しいとまで言われました 苦笑

Ryosukeさん

編集部

最後になりますが、RyosukeさんにとってGT-Rはどんな存在ですか?また、今後の目標をお聞かせください!
僕にとってGT-Rとは、自分の人生そのものです。今後は、レプリカを再現しきること、そしてこれからもずっと乗り続けていくことが目標であり夢ですね。

Ryosukeさん

現役整備士Ryosukeさん流GT-Rのメンテ

編集部

そういえば、大事なことを聞き忘れていました!

Ryosukeさんは現役の整備士さんですが、愛車のGT-Rのメンテで気を付けていることはありますか?
常に整備士の観点で車を見るようにはしています。
僕は整備士としての環境もありますし、その辺の利点を生かしてメンテナンスをしていますが、特に気をつけていることはエンジンルームや下回りをこまめに見ることです。

洗車の後などは掃除を兼ねて、ボンネットは必ず開けます。ただカッコいいなぁと見るだけではなく、何か異変はないか?オイルが漏れたり滲んだりしていないか?掃除しながら少し時間をかけて見るようにはしています。

早期発見に繋がりますし、何より壊れてからでは遅いので少しでも異変があれば予防整備にもなります。見ることがメンテナンスに繋がると思っています。
何も無ければ鑑賞タイムに移りますが 笑

Ryosukeさん

編集部

なるほど。整備士さんならでは視点ですね。
常に綺麗に保ち各所よく見る事が最高のメンテナンスにつながる訳ですね。

走行距離は22万キロということですが、錆びや劣化の状態はどうですか?
錆びは少なめですが、やはり出てきてはいますね。

車庫に保管しているので、劣化しにくい環境にありますが、進行スピードが遅いということにしか過ぎません。動かしても、動かさなくても車は劣化しますからね。

幸いにも大きな故障はないんですが、最近特に足回りのブッシュがかなりヘタってきてるのでリフレッシュしたいですね。

Ryosukeさん

編集部

頻繁によく見て、異常がないか確認、そして早期発見が何よりも大事ということですね。

整備士さんが言うとより説得力が増します。貴重なお話ありがとうございました!

インタビューを終えて

今回Ryosukeさんにお話を伺ってGT-R、そしてグループAのレプリカに対する熱量がとにかく凄くてこちらまで圧倒されました。

その熱は、日本一速い男”星野一義”がレースで見せる誰よりもアツい情熱のようでした。

「カルソニックブルーとの偶然の出会い、そしてたくさんの仲間との出会い、みなさんに協力してもらいレプリカをコツコツ作り上げ、さらには星野氏に公認してもらう。」この漫画ようなストーリーをお聞きして、カルソニックブルーのBNR32との出会いは偶然ではなく必然で、レプリカを作る事がRyosukeさんに与えられた使命のようにも感じました。

まだまだ完全なレプリカではないということで、これからも更なる進化を楽しみにしています!
今回はインタビューにご協力いただきありがとうございました!

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