盗難車!?東南アジアでコンテナに入れられたGT-Rを発見

まずはこの動画(インドネシアのニュース番組)を見ていただきたい。

インドネシア語で何を言っているのか分からないかもしれないが、この動画を見てコンテナに入れられたGT-Rを見ると日本からの盗難車では?と日本人でGT-R好きなら思ってしまうかもしれない。

しかしどうやら今回インドネシアの地元ニュース番組が報道した内容によると、 シンガポールからインドネシアにGT-Rが密輸され摘発されたとのこと。

ニュースの概要は下記の通りだ。

シンガポールからインドネシアへの高級中古車の密輸捜査において、合同捜査チームによりリアウ諸島バタム市を経由した3台の密輸高級車が摘発されました。
また一方で、2台の高級車が北ジャカルタ市タンジュンプリオク港まで送られていたことが明らかになりました。

日産スカイライン2台と(フォード社)マスタング1台は、合同捜査チームにより、バタム市バタムセンターにある頭文字LT氏所有のトランスバタム社の倉庫で各々3つのコンテナに保管された状態で発見されました。

その際、フェラーリ1台とポルシェ1台がまとめて同一のコンテナで北ジャカルタ市のタンジュンプリオク港へ既に送られたという情報を得ました。
発見された3台の高級車は合同捜査チームにより押収され、タンジュンプリオク港の税関当局と協力の下、これらの車の所有者の追跡調査を進める方針です。
出典:iNews

今回コンテナに入っていたGT-RはR33とR34だ。


出典:Youtube

何故GT-Rを密輸しなけばいけなかったのか?

そもそも正規のルートではなく密輸でGT-Rをインドネシアに運ばなければいけなかったかというと、インドネシアの法律では中古車の輸入は禁止されているからだ。

インドネシア
中古車の輸入は認められていません。中古車の輸入は2007年2月28日以降、いったん停止(2006年12月29日付商業大臣文書第1311号)となり、その後、中古財の輸入に関わる商業大臣令(57/M-DAG/PER/12/2008)が公布されましたが、輸入可能な中古財リストに自動車が掲載されていないためです。
引用:ジェトロ(日本貿易振興機構)

東南アジアでもGT-R人気は凄い

東南アジアでも日産の現地法人が存在し日産車が販売されている。
もちろん現行のR35GT-Rも販売されておりその人気は絶大。


出典:Priceprice.com

過去のGT-Rも人気のようでR34GT-Rは、 995,000,000 ルピアで取引されているようです。
※日本円換算で約775万円(2019年3月31日時点で)
危険を冒してまで密輸するわけなので、おそらく相当儲けが出るのだろう。

ただ、GT-Rがこのような形で事件につながってしまうことは、どこの国であろうがGT-Rファンにとっては悲しいことだ。